英単語の意味がわからなと、英文や英会話の意味が理解できません。そのため、英語学習する際に、英単語を覚えることは必須です。しかし、多くの英単語を暗記するのは簡単なことではありません。効率的に英単語を暗記するポイントはあるのでしょうか。今回の記事では、英単語を暗記する効率的な方法について解説します。
英単語の暗記における効率的な学習戦略
英単語を覚えるのが苦手な方も少なくありません。覚えようと努力しても、なかなか記憶に定着しなくて困っている方もいるでしょう。まずは、英単語の効率的な学習方法について解説します。
一度に覚える量を調整する
一度に大量の英単語を暗記しようとするのは、よい方法とはいえません。人の記憶力は個人差がありますが、記憶したことは1日後には半分以上忘れてしまうからです。
仮に一度にたくさん英単語を覚えられたとしても、次の日には半分以上を思い出せないのです。一度に50個以上など大量の英単語を覚えるのは無理があります。ですから、一度に覚える英単語の量は少なめに設定して、ひとつひとつの英単語をしっかり覚えることが必要です。
書いて覚える
単語帳をただ見ていても、なかなか英単語は覚えられません。漢字は何度も紙に書いて覚えるものですが、英単語を覚えるときも同じです。自分の手を動かして書くことで、身体も覚えられます。また、口を動かして実際に発音することも大切です。
ニーモニックや連想法などの効果的な記憶術を活用する方法
似たようなスペリングの英単語も多いため、地道にひとつずつ覚えていくのは、根気が必要です。しかし、実は効率的な記憶術もあります。ここでは、効果的な記憶術であるニーモニックや連想法について説明します。
ニーモニック
ニーモニックとは、語呂合わせのように英単語を覚える記憶術のことです。歴史の年号や、化学の元素記号を語呂合わせで覚えた記憶がある方もいるはずです。このような語呂合わせは英語にも存在します。それがニーモニックです。
ニーモニックは英語でmnemonicと表記され、覚えやすいという意味をもつ言葉です。紛らわしい英単語を、頭文字をとって語呂合わせの文をつくります。例を挙げて説明しましょう。
乳製品を意味するdairyという単語を学びたいときに、次の英文を覚えます。Darling Always I Remember You.それぞれの単語の頭文字をとると、dairyという単語が完成します。
そのほかに、desert(砂漠)とdessert(デザート)といったように、よく似ている英単語を覚えるときにニーモニックを使うと覚えやすいでしょう。
アメリカの学校でも子どもたちはニーモニックを使って覚えています。ニーモニックは、国や地域によってさまざまな種類があります。ただ丸暗記するのではなく、楽しみながら覚えられるのが大きなメリットでしょう。
連想法
早く確実に覚えられるように、英単語とともに日本語の意味も語呂合わせで記憶するための本も発売されています。
英単語を長期的に記憶するための継続的な復習と活用法
なるべく効率的に早く英単語を暗記したいものですが、覚えてもすぐに忘れてしまっては意味がありません。しっかり英単語を覚えるためには、なにをすればいいのでしょうか。ここでは、英単語を長期的に記憶するための方法を解説します。
復習する
学習するときは、復習がとても大切だといわれています。ですから、英単語を一度暗記しても、復習することが大切です。24時間以内に英単語を復習する習慣をつくれば、忘れかけていた英単語が定着しやすくなります。繰り返し英単語を書いたり、発音したりして復習してください。
例文を参考にする
英単語とその意味に注目するだけでなく、例文にも目を通しましょう。一般的な英単語帳には、英単語を使った例文も載っていることが多いはずです。例文も読めば、どのようなニュアンスで使われるのかも理解できます。英語を話すときや、英文を書くときにも役立つでしょう。
派生語も覚える
独立した一つの英単語として覚えるのではなく、派生語も一緒に覚える方法がおすすめです。例を挙げて説明しましょう。
「感覚」という意味をもつsenseという名詞があります。その言葉から派生したsensitiveは形容詞で「敏感な、感じやすい」という意味をもちます。さらに、sensibleという形容詞には「分別のある、思慮のある」という意味があります。また「感度よく、敏感に」という意味をもつ副詞のsensitivelyもあります。
このように、英語は単語同士につながりがある場合が多いものです。派生語も一緒に覚えることで、ただ暗記するのではなく英語を使いこなすときにも役立ちます。
まとめ
今回は英単語を暗記する効率的な方法について解説しました。一気に覚えるのではなく、英単語をひとつずつ頭に入れることが大切です。繰り返し復習することで記憶は定着していきます。自分に合った学習方法を見つけて、継続して英単語を学習してください。
知っている英単語が増えれば増えるほど、読解力も会話力も上がります。また、初めての英単語に出会ったときでも、意味を推測する力もついていくでしょう。語彙力がアップすればますます英語を勉強するのが楽しくなるはずです。